こんにちは、ユウキ(@yuki_housebuild)です!
地震や台風などの災害は避けられないもの。最近では数十年に一度、数百年に一度と言われるような大規模災害も起きています。
新築したばかりの家が倒壊・破損してしまった…なんて話も実際にありますし、災害被害は他人事ではありません。
災害は避けられないだけに、できるだけリスクの少ない土地を探したいですね。誰だって少しでも安全な場所に家を建てたいですから。
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災害と土地の関係、チェックしておきたいこと
まずは地震や水害がどんな被害をもたらすか、何を確認すればよいかを抑えておきましょう。
地震:硬い地盤、盛土か切土か?
地震は土地家屋の倒壊、破損、傾き、物損などにつながります。また、地面の液状化や土砂崩れ、火災を引き起こす原因にもなります。
地震は地盤の強さが肝です。硬い地盤(山地、丘など)と柔らかい地盤(埋立地、旧河川など)では揺れ方が違います。土地探しをする際は「より硬い地盤であること」を頭に入れておきましょう。
また、盛土(もりど)にも注意が必要です。盛土は旧河川や谷だった場所に土を盛って整地しているため、盛った部分が緩く動きやすいのです。2011年の東日本大震災でも、盛土地区は被害が大きかったことがわかっています。「盛土よりも切土(きりど)」のほうが揺れにくいと言えます。※切土は土を削って整地した土地のこと
水害:水場からの距離と高低差に注意
水害は台風、大雨、津波などが考えられます。関連して起こる可能性があるのは河川の氾濫による洪水、冠水、床下・床上浸水、土砂崩れなど。最近では内水という排水管からあふれて浸水する被害も出てきています。
水害に関しては「近くに海や川がないか」「低地や傾斜地に注意」することが重要です。
海、川にあまりに近ければ津波や氾濫の際に被害が出るかもしれません。低地には水が集まりやすいため浸水のおそれ、傾斜地は土砂災害が考えられます。
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まずは総合的なハザードマップをチェック
国土交通省ハザードマップポータルサイト
国や地方自治体(市町村)が発表しているハザードマップです。ここを基本にしつつ、補足として他のサイトを見ていくといいでしょう。
このサイトでは国土交通省公開の「重ねるマップ」地方自治体公開の「わがまちハザードマップ」が使えます。住所を入力・選択すると該当地域の情報が見られます。
↑重ねるマップでは洪水、津波、土砂、道路の情報。画面左側のアイコンをクリックすることで、どの情報をマップに重ねるかを選択可能です。
↑わがまちハザードマップでは地域ごとの情報を見ることができます。自治体によって公開しているマップの種類は異なります。
画像は宮城県仙台市の例。洪水・内水・津波・土砂災害、地震の情報が公開されています。最下部の「地震防災・危険度マップ情報」はクリックすると震度被害、建物被害、地盤被害マップなどさらに細分化されたものを閲覧できます。
地盤の情報を調べる
地盤の種類や調査情報、揺れやすさが確認できるサイトです。地震への耐力を考える参考にできます。
朝日新聞デジタル 揺れやすい地盤
住所を入力すると地盤の種類がわかります。地盤の違いによる揺れやすさの解説もあり。単純明快でわかりやすいです。
ジオテック軟弱地盤マップ
地盤調査会社が調査結果をマップで公開しています。良好、軟弱、地盤補強を必要とした場所が確認可能です。良好地盤と軟弱地盤がかなり近い位置だったりで、地域内でも個別の土地で状況が違うことが伺えます。
ジャパンホームシールド 地盤サポートマップ
上と同じく地盤調査会社によるマップです。調査結果とあわせて揺れやすさ、近隣施設なども見られるので便利です。
盛土か切土かを調べる
宅地造成にあたってその地域が盛土・切土されているかどうかを調べます。地盤とあわせて地震に耐えられるかを考える手がかりになりますね。
ですが、盛土の状況はすべての地域では公開されていません。大規模地震が続く昨今、徐々に公開されてきているようですが…記事執筆時点では60%ほどのようです。
国土交通省の大規模盛土造成地マップの公表状況等についてで公開状況を確認できますので、土地のある都道府県が盛土造成地マップを出しているか見て、「盛土 ○○県」などのワードで検索するとよいかと思います。
なお、盛土・切土とは異なりますが旧地形図も役に立つかもしれません。昔にどんな地形だったかを知ることで造成のされかたを想像できます。旧地形図は公開している市町村もありますし、今昔マップon the webなどでも確認できます。
まとめ
災害は必ず起こると言っても過言ではありません。
起こり得る災害に対して一番最初にできることは「災害に耐えられる土地選び」ではないでしょうか。ただ好立地だからと選ぶより、もしもの時を想定して土地探しをするほうが賢いことは当然ですね。
少し面倒かもしれませんが土地決定の前にハザードマップや地盤調査結果、宅地造成などのマップを見ておくことをおすすめします。
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