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住宅建築工法

木造軸組パネル工法のメリット・デメリットと実際に採用しているハウスメーカーを徹底解説

2019年3月18日

木造軸組パネル工法

こんにちは、ユウキ@yuki_housebuild)です!

今回は「木造軸組パネル工法」を解説します。在来工法とはまた異なる、日本と海外の手法を組み合わせた建築方法です。

ユウキ
名前自体はあまり浸透していませんが効果的な建て方のひとつ。この手があったかと感心しますよ!


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木造軸組パネル工法の解説

木造軸組パネル工法の概要

木造軸組パネル工法は木造軸組工法(在来工法)」と「木造枠組壁工法(ツーバイフォー)」を組み合わせた建築方法です。

柱と梁を縦横に張り巡らせる軸組工法、ツーバイフォー材の枠組みに面材を張ったツーバイフォー工法。これを組み合わせ、縦横の軸組に面材(パネル)を張ったのが「木造軸組パネル工法」。ハイブリッド工法と呼ばれたり、各社が独自工法として名前を付けたりしています。

軸組工法の長所(設計の自由度)とツーバイフォー工法の長所(耐震・断熱性の高さ)をあわせ持ついいとこどりです。

基本構造は木造軸組工法で、柱・梁を組む。その後に柱の間を構造用合板などのパネルを張ります。面材を張った姿はツーバイフォーや木質パネル工法とかなり似ていますが、建築方法のカテゴリーとしては「木造軸組工法」であることを理解しておきましょう。

ユウキ
軸組工法・枠組壁工法どちらのメリットも活かせるという、まさにハイブリッドな建て方です。

 

木造軸組パネル工法のメリット・性能

木造軸組パネル工法のメリット

断熱・気密性が高い

木造軸組パネル工法 断熱・気密性が高い

木造軸組工法(在来工法)は風通しがよく湿気がこもらない反面、断熱・気密性は弱点でした。柱や梁の構造はどうしても隙間ができてしまい、断熱材も入れにくいのです。

それが上からパネルを張ることでかなり解決されます。壁・床・天井などの各面をパネルで覆うことで外気を遮断し、断熱効果も高くなる。ツーバイフォーやパネル工法と同じですね。パネル材の中には断熱材と一体になったものも存在し、より断熱効果を上げやすくなっています。

近年、国の方針で耐震・省エネ住宅を推進する流れになっています。(経済産業省 ZEHに関する情報公開など)長期優良住宅やZEH(ゼッチ)住宅などに認定されれば住宅ローン金利の引き下げ・補助金の対象になることも。在来工法ではなかなか基準を満たしにくかったのが、木造軸組パネル工法ではエコな住宅を建てやすくなりました。

ユウキ
断熱・気密効果を発揮するには隙間なくしっかり施工する必要があります。建築中はパネルにズレ・隙間がないかチェックすることをおすすめします。

 

耐震性能が高い

耐震性に優れている

軸組工法は耐震性が心もとない点があります。木材を斜めに渡した「筋交い」で耐力壁(耐震構造上重要な壁)をつくるのですが、負荷が木材の接点に集中してしまうのが弱点なのです。もちろん軸組構造でも構造計算がしっかりしていれば耐震性を確保できますが、なかなか理想通りに行かない実態も…。

そこで難しい構造計算がなくとも高い耐震性を持てる面構造が評価されています。ツーバイフォー工法は東日本大震災、熊本地震でも9割以上が全半壊なし、居住に支障がない状態だったそうです。面構造は一点集中せず、建物全体で受けるので倒壊・損壊の心配が少ない。

木造軸組パネル工法は耐力壁の筋交いの代わりにパネルを張ったり、筋交いにプラスしてパネルを張ったりと面で支えることに成功しています。面構造だけでなく、パネルの種類や制震ダンパーの有無などハウスメーカーによって取り組みかたは異なります。

建物の耐震性がどれほどかは住宅性能表示の「耐震等級」を参考にすると良いでしょう。耐震等級が3であれば等級内で一番安全性が高いことになります。

ユウキ
面構造を取り入れると住宅の安全性もかなりアップします。
※平成12年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施工され、「耐震等級」という指標が盛り込まれました。
耐震等級は①構造躯体の倒壊等防止(数百年に一度レベルの地震で人命に関わるような壊れ方をしない)、②損傷防止(数十年に一度レベルの地震で大規模修繕がいらない)の2つの目線で測られます。耐震等級は1〜3と、数字が大きいほど耐震性があるとされます。1は損傷しない、倒壊しない。2は1の1.25倍の地震でも耐える。3は1の1.5倍でも耐える。といった違いです。
当初は耐震等級1で問題ないだろうとされていました。しかし2016年の熊本地震では耐震等級2でも崩壊した建物もあり、耐震等級3を目指すべきという流れになっています。
住宅性能評価・表示協会 住宅性能表示制度について

 

間取設計の自由度が高い

構造は木造軸組工法がベースなので、間取り設計の自由度は高いまま。木材の組み方次第で通し柱を入れた和風建築や、大きな窓など幅広い間取りデザインが可能です。

同様に、リフォームでも比較的自由度の高い設計が可能です。耐力壁といわれる構造上必要な壁さえ把握していれば、壁の移動、リビングを広くしたり子供部屋を区切ったりも問題ありません。

ユウキ
自由な間取り設計は軸組工法の真骨頂!空間づくりにこだわるなら要チェックですね。

 

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木造軸組パネル工法の注意点

木造軸組パネル工法の注意点

あくまで基本は木造軸組工法。自由度が高いゆえの注意点がいくつか存在します。

 

ハウスメーカーによって品質、価格に差が出る

木造軸組パネル工法はツーバイフォー工法のような施工マニュアル・規格はありません。自由なのは間取りだけでなく、どんな部材を組み合わせて建てるか、もなのです。

同じ軸組+パネル構造でもローコストメーカーと大手ハウスメーカーでは価格が違ってきます。高品質な材料を使えば住宅の品質も良くなり、価格が上がるのは当然ですね。

差別化ポイントとしては柱(構造材)、パネル材の種類、制震ダンパーの有無や種類など。パネルを例にあげると、パネル素材によって耐火性能や断熱性、自然素材を使ったものなど多岐にわたります。

ユウキ
カスタマイズ性が高いのでハウスメーカーごとに個性を出しやすい、ゆえに質や建築費も幅があります。

 

省令準耐火構造にならない場合がある

省令準耐火構造 木造軸組パネル工法

もとが木造軸組工法のため省令準耐火構造を満たさない場合があります。

省令準耐火構造とは、住宅金融支援機構が定めた住宅の耐火性能の評価基準です。基準を満たしている建物は外からの延焼に強かったり、中の火が広がりにくいというもの。

省令準耐火構造の住宅は、耐火性能はさることながら火災保険料が安いというのも特徴。5年間で10万円以上の差が出ることもあります。

木造軸組工法は規定に合った部材を使い、正しく設置しないと省令準耐火構造の基準をクリアできません。石膏ボードの厚みや柱の間隔など、耐火構造を意識した設計が必要なのです。その点ツーバイフォー工法や木質パネル工法は普通に建てればほぼ省令準耐火構造に。見た目が似ていても基本構造は違う、というのが顕著に現れています。

と、耐火構造になりづらいとは言ったものの…普通の木造軸組工法(在来工法)よりは耐火基準を満たしやすくはあります。中堅・大手ハウスメーカーの木造軸組パネル工法は省令準耐火構造を満たしていることがほとんど。工務店やローコストメーカーで建てるときは念のため気にしたいところです。

ユウキ
火災保険料の価格差もありますが、大切な家だからこそ安心できる構造にしたいですね。

 

木造軸組パネル工法での住宅建築に適しているのはこんな人

木造軸組パネル工法が合う人

軸組工法と枠組壁工法のハイブリッドな建て方は非常に効果的。軸組工法のデメリットをほぼ補えます。

日本で古くから使われてきた軸組工法で家を建てたい…でも住宅性能が気になる。という方に木造軸組パネル工法はピッタリだと言えます。

  1. 建築材料にこだわりたい
  2. 間取りや窓の配置にこだわりたい
  3. 柱や梁など木の存在感のある家づくりがしたい
  4. 本格的な和風建築・和室をつくりたい
  5. 耐震性・断熱性など住宅性能も大事だ

 

ハウスメーカーごとに建築材料が異なるので、自分の家がどんな素材・パーツで作られるのかまで把握したい人には選びがいがある建築方法です。

柱の太さや配置は設計次第、大きな開口部を設けることも可能。間取りやデザインのこだわりが実現できるでしょう。

ツーバイフォー工法に勝るのでは?と思うかもしれませんが、そこは一長一短。ツーバイフォーのような徹底したマニュアル化はされていないので、設計・部材・現場の施工精度によって品質に差が出ます。木造軸組パネル工法を選ぶときは、ハウスメーカーの基本設計がどんなものかをしっかり確認しましょう。

ユウキ
これからの住宅建築は断熱・省エネが重要視されます。時代の流れに合わせて需要が増えそうな工法です。

 

木造軸組パネル工法を扱っているハウスメーカー

中堅~大手までの殆どのハウスメーカー

木造軸組パネル工法は、いま現在日本で最も採用されている住宅建築工法です。タマホーム等では、この記事で紹介してきたようなスタンダードな木造軸組パネル工法で住宅を建築しています。

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ユウキ
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それぞれのハウスメーカーが工法に特色を付け加えているので注意!

多くのハウスメーカーが採用しているからこそ、木造軸組パネル工法は他社と差別化を図るため施工方法に特色を付け加えている事も多です。特に大手ハウスメーカーの場合は「木造軸組+パネル」であることよりも、各社独自の工法として新たに名前を付けていることが多いです。柱や梁等の構造材やパネル、耐震機構などにこだわりを持っていて、+αの強みがあると言えます。

例えば、積水ハウスのシャーウッドは「シャーウッド工法」と名付けた木造軸組パネル工法+木造ラーメン工法を採用。木造ながら大間口の室内空間を実現できる工法をウリにしています。

シャーウッド サムネイル
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また、住友林業では「ビックフレーム工法」と名付けた規格外な径の柱を建てる事で、木造ながら柱間隔を極限まで拡張したオリジナルの工法を採用しています。

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このように、木造軸組パネル工法はハウスメーカーが独自の特色を付け加えている事が多い工法です。

ユウキ
「同じ ”木造軸組パネル工法” だからどのハウスメーカーでも変わらないでしょ」と判断してしまうのは早計です。

そのため、家作りを行う際は、各ハウスメーカーから資料請求を行って、「それぞれのハウスメーカーが木造軸組パネル工法にどんな特色を加えていて、どんな家づくりが可能なのか」といった部分を十分に把握しておきましょう。

一生に一度の家づくりで後悔しないために…

  • 商談を進めているハウスメーカーの対応がいまいち良くない…。
  • 今検討している会社以外にも、他にもっと良いハウスメーカーがあるのでは無いか?
  • 家づくりで失敗したくないから、誠実で実力のあるハウスメーカーに依頼をしたいが、探し方が分からない…。

家づくりを進めている方で、このような悩みを抱えている人は多いのでは無いでしょうか。

他の会社を比較したくても、ハウスメーカーにプランを作成して貰うにためには、展示場に行って「相談」→「商談」→「間取図案作成」→「商談(展示場に再訪)」というプロセスを踏む必要があり、それは正直かなりの労力を使います。

ただでさえ、仕事や育児で日常が大変なところに、数社に同時進行でプラン作成を依頼するのは腰が重い…。と感じている方は多いでしょう。

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ユウキ
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