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アエラホームの住宅性能・評判は?間取の自由度、断熱性・気密性の評価、基礎強度や耐震性能について徹底評論!

2019年7月18日

今回はアエラホーム「クラージュ」を評論します。アエラホームは全国的に展開している、まずまず低価格路線のハウスメーカー。ローコストながら住宅性能が高いと評判です。

特徴はなんと言っても「安いのに外張断熱」。外断熱と言えばダイワハウスのイメージがありますが、まさかローコストで建てられるなんて!

外張断熱をはじめアエラホーム住宅のよきところ・どうかと思うところ…徹底的に調査・解説いたします。

ユウキ
アエラホームの住宅商品には他のバリエーションもありますが、この記事では特徴が一番詰め込まれたクラージュにスポットを当ててご紹介します!

アエラホーム(クラージュ)のメリットと特徴

アエラホーム「クラージュ」の最大のメリットはローコストで高断熱・高気密・高遮熱であること。長期優良住宅認定、住宅性能評価も主要7項目で最高等級です。

そのためにどんな家づくりをしているのか?アエラホームが採用する建築工法から解説します。

ユウキ
断熱性能、耐震性など気になる情報もしっかりチェックしますよ!

 

断熱・気密・遮熱性で快適住宅

アエラホーム 外張り断熱

真っ先に挙げるべきは快適性(省エネ)です。気密断熱ですね。遮熱は輻射熱によってジワジワ熱が伝わるのを遮ること。総合して省エネ住宅が建つわけです。

住宅業界全体が高断熱高気密に向かっている昨今。手頃な値段で高断熱住宅が建てられるならありがたい話です。

早速クラージュのデータを見てみましょう。

UA値 平均0.53
外張断熱 あり
外周断熱材 キューワンボード 40mm
壁内断熱材 フォームライトSL 115mm
床断熱材 フェノバボード 90mm
屋根断熱材 キューワンボード 101mm
窓サッシ 樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス

地域によって仕様が変わるので参考まで。上の組み合わせは4地域(宮城県含む東北や関東の一部)です。

 

大手に引けを取らないUA値

UA値は外皮熱還流率のこと。数値が低ければ熱が逃げにくい=高気密高断熱です。クラージュのUA値は3~7地域の平均が0.53。省エネ基準を満たす数値ですね。お住まいの地域でどの程度のUA値になるかは営業マンに聞いてみると良いでしょう。

アエラホームは全棟でUA値計算をおこなっているそうで、断熱性能への自信が伺えます。

ちなみに平成25年の省エネ基準は以下のとおり。

地域区分 UA値基準
1、2地域(北海道) 0.46以下
3地域(北東北) 0.56以下
4地域(南東北、関東) 0.75以下
5~7地域(関東以南) 0.87以下

他社のUA値はセキスイハイム0.56以下、三井ホーム0.43、タマホーム0.87以下など。

ユウキ
業界最高水準には届かないものの決して大手メーカーに引けを取らない値です。

 

家を包むピカピカ断熱材キューワンボード

アエラホーム外断熱のキモがキューワンボード。屋根と外回りに施工される断熱材なのですが、これがかなり特徴的。アルミ箔で覆われているので熱を反射するのです。

経時断熱性能に優れた高性能硬質ウレタンフォーム断熱材です。面材には、遮熱性能に優れた赤外線高反射タイプのアルミ箔を採用しています。キューワンボードは「フォーム」と「面材」の力で省エネルギーに貢献します。
出典:アキレス株式会社 キューワンボード

アルミ箔によって赤外線を反射し、輻射熱を抑えます。断熱材自体の熱伝導率も非常に低く、よく使われる高性能グラスウールよりも熱を通しにくい数値なっています。

断熱材 熱伝導率
キューワンボード(外周) 0.021
フォームライトSL(壁内) 0.040
フェノバボード(床下) 0.019
高性能グラスウール 16k 0.038
押出法ポリスチレンフォーム3種 0.028
硬質ウレタンフォーム2種 0.023

断熱効果は断熱材の厚みによっても変わるので、熱伝導率だけで語ることはできません。が、それを加味してもクラージュの断熱性は高そうです。

ユウキ
普通の壁内充填断熱(フォームライト)に合わせて外断熱(キューワンボード)なので、壁厚以上に断熱施工できます!

※断熱材の性能については下記記事にて詳細を解説をしています。

断熱材の種類・性能を比較
ハウスメーカーでよく使用される断熱材の種類・性能をまとめて比較してみた

こんにちは、ユウキ(@yuki_housebuild)です! 家づくりを計画する上で、各ハウスメーカーや工務店の断熱性能は誰もが気にする部分かと思います。そして、住宅断熱性能を最も左右すると言われるの ...

続きを見る

 

アエラホーム 断熱材

出典:ハジメ君のブログ (有)清進住宅建設の工事現場 様

実際に施工している工務店さんのブログから引用させていただきました。屋内側の充填断熱、吹付けでフォームライトを施工されています。吹付け断熱はムラや隙間が出づらいのが良いところですね。

ユウキ
断熱材からこだわっているように見えます!全棟計算もあり、しっかり施工してもらえれば大手メーカーに匹敵する断熱性能が期待できそうです。

アエラストロング工法で耐震・強構造

アエラストロング工法

アエラホームは木造軸組パネル工法です。伝統的な在来工法に面材(パネル)をプラスして耐震性をアップさせる工法です。詳しくは木造軸組パネル工法の解説記事をご覧ください。

木造軸組パネル工法と合わせ、基礎・構造材など総合して 「アエラストロング工法」 として構造を強化しています。

高い強度、安定した品質を発揮するアエラストロング工法は、在来工法の優れた部分と最新の技術を融合させることにより、地震や台風に強い安全な長寿命木造住宅を実現しました。
出典:アエラホーム クラージュ カタログ

アエラストロング工法で建てられたクラージュの耐震性は高いでしょう

耐震等級は最高の3

耐震等級は最高の3。耐震等級とは建築基準法が定めた耐震性能の水準で、1~3まであります。1が建築基準法基準を満たした値で、2はその1.25倍、3は1.5倍の強さ。東日本大震災や熊本地震などの大地震への備えとしては3は欲しいところ。

  • 主要柱桁4寸角(120mm)…基準は3.5寸
  • 基礎外周180mm…基準は120mm
  • モノコック構造
  • 制振装置

など、大手のような独自技術はないものの、耐震性を高める策は取っている印象です。

 

壁倍率は最大5のうち4

アエラホーム 壁倍率4

壁の強さの指標である耐力壁(面材を張った壁)の壁倍率は4。1.5x9cmの筋交いを斜めに1本付けた壁が1とされるため、クラージュの耐力壁は細い筋交いの壁より4倍強いことになります。

壁倍率は大手になると10を超えたりしますが、それは大開口や大空間を作るための数値。普通の設計であれば問題ないでしょう。※建築基準法では最大値5ですが、各社実質数値で計算しています

ユウキ
一般的な住宅であれば十分な耐震性の家が建ちますね!

 

建築費用が安い!

お金

残りはお値段。アエラホームは性能にしては低コスト。

工事費用と坪単価

残念ながらクラージュの公式案内はないものの、同じく外断熱で仕様の似た「プレスト」が坪単価39.8万円(税抜) です。

実際に建てた方の口コミも探しましたが、高頻度で商品名や仕様が変更されるようで20万代~総額50万ほどと幅がありました。建築費用は時期や設計によって変わるのでなんとも言えませんが、4、50万を想定する感じでしょうか。超ローコストではありませんが、住宅性能から見れば十分コストパフォーマンスが高いです。

ダイワハウスの木造外断熱「GRAN WOOD」は坪単価60万円ほど(住宅設備抜きなら49.2万~)のようなので、アエラホームはかなりお手頃感があります。もちろん他社には違った特徴があるのですが、価格だけで比べればアエラに軍配が上がりますね。

坪単価が10万違えば、建築面積40坪なら400万の差が出ます。 性能も捨てがたいけどお金も大事、お財布が厳しい人にはありがたい。

なお、どこの会社にも言えますが坪単価の内訳はチェックしておきましょう。本体工事費、住宅設備は含むのか、その他必要経費はあるのか。アエラホーム プレストには

※産廃処理費、確認申請費、野外排水工事その他諸費用は含まれません。また寒冷地等の建築地域や工事面積の坪数、プラン等により、別途割増及び追加料金が必要な場合があります。※地盤調査結果によっては地盤補強工事費が発生する場合がございます。

という注釈があります。珍しい話ではなく、住宅建築工事以外にも細々お金がかかるということ。

ユウキ
あらかじめ諸費用として数百万かかることを念頭に置いておきましょう。

 



アエラホーム(クラージュ)のデメリットと注意点

高性能かつお安いと、嬉しいことだらけなんですが…どうかなぁという点も存在します。

2階の遮音性能、開口や設計、営業マンの質についてです。

2階床下の防音・遮音性は期待薄

おおむね良好な仕様に思えるクラージュですが、気になったのが床下の構造です。

クラージュでは床を 「厚張剛床工法」 で建てています。梁の上に直接28mm構造用合板を張ります。合板の上には12mmフローリング材を敷き、合計40mmの厚くて強い床! というわけです。

剛床工法自体は多くのメーカーが採用しています。強さもありますが、施工しやすいのです。梁に合板を打ち付けるだけですからね。

そこで気になるのが階下への音。天井の梁に直接張って、その上にフローリング…ということは足音などが響きやすいのでは?「剛床の天井はドンドンと太鼓のような音がする」とも耳にします。

防音対策に力を入れているメーカーは吊り天井や制振・防振、吸音材(断熱材)など構造が違います。クラージュは天井に断熱材こそ敷くものの、延焼防止の目的のようで防音性には言及されていません。断熱材だけでは防音としては心もとないです。

ユウキ
家族が多い場合や、二世帯住宅を考えているなら防音性について確認したほうが良さそうです。

 

大開口や大空間、変形間取りは難しそう

アエラホームにそこまで求めるのは酷かもしれませんが、一応大空間・開口は苦手でしょう。

誤解なきよう、普通に生活するための吹き抜けや広い部屋、くらいなら大丈夫です。大手メーカーがやるような何十畳とか壁一面窓は難しいという話。ああいう窓ドーン!みたいな設計は耐力壁や柱に相当な力がないとできません。

アエラホームは設計に 「構造グリッド工法」 を取り入れています。これが良くも悪くも間取りに影響します。

構造グリッド単位で計算された耐力壁線を設定することで構造的に安定した強い建物をつくり上げます。シンプルな構造システムにより、力の流れを明確化します。
出典:アエラホーム クラージュ カタログ

「図解:構造グリッド、耐力壁線」

ツーバイフォー工法と同じようなもので、グリッド(格子)状に壁を配置することで構造強化するわけです。耐力壁はできるだけ1,2階同じ場所・四方に設置するので、必然的に大空間や開口は難しく、間取りにもある程度の制限が出るのではないでしょうか。

ユウキ
超大空間などはできませんが、特別こだわりがなければあまり気にしなくても良いかと思います。

 

営業マンの質がイマイチ…?

営業マン

アエラホームで調べると一番気になるのがコレですよね。見学・契約した方から、営業マンはじめ会社への不満が見受けられます。具体的な引用は避けますが、以下のようなもの。

  • 営業マンに知識がない、説明がおざなり
  • 他社批判、契約させようとしつこい
  • 当初の見積もりより後出しで高い費用を提示された
  • 施工が荒い、ミスがあった

基本的にサービス面での問題を取り沙汰されることが多いです。住心地に問題がなくとも、アエラホーム側の対応に不安がある。メンテナンスが心配、といった具合ですね。

対応への不満はどのハウスメーカーにもつきものですが、資本力のある大手と違い「営業で売る」ことに注力しすぎているのかもしれません。契約最優先だと思われがちなようです。

もちろんアエラホームにも優秀、丁寧な方がいるはず。そういった方に出会えれば問題ないですが、もしアレ?という方に当たっても流されないよう知識を付けておきたいです。知識があれば相手が適当なことを言っているかわかります。

施工トラブルも散見されますが、やはりどのハウスメーカーでもあり得るのです。現場に入る建設会社次第なので当たり外れがある。投げっぱなしにせず、施主が現場へ通って設計どおりかチェックすることが大事です。ハウスメーカーが信頼できる業者と組んでいればリスクは少ないのでアエラホームは無関係とは言えませんが…。

ユウキ
営業トークに流されないよう確固たる意思を持つ!自分でチェックする!注文住宅には必須ですね。

 

比較対象となるハウスメーカー

構造材 グルーラム120mm角
基礎 ベタ基礎
外張断熱 あり キューワンボード 40mm
ベッド壊れた熱い材料 フェノバボード 90mm
外壁断熱材 フォームライトSL 115mm
屋根断熱材 キューワンボード 101mm
構造材 グルーラム120mm角
基礎 ベタ基礎
外張断熱 なし
ベッド壊れた熱い材料 押出法ポリスチレンフォーム3種 95mm
外壁断熱材 高機能グラスウール20k 105mm
天井断熱材 吹き込みグラスウール13k 210mm
構造材 グルーラム120mm角
基礎 ベタ基礎
外張断熱 あり ポリエチレンフォーム 90mm
ベッド壊れた熱い材料 グラスウール10k 178mm
外壁断熱材 グラスウール20k 105mm
天井断熱材 グラスウール14k 310mm

 

アエラホーム(クラージュ)での家づくりに向いているのはこんな人

アエラホームはこんな人におすすめ

アエラホーム「クラージュ」は比較的ローコストで高気密高断熱な家が建てられます。住宅設備や内外装は豪華とは言えませんが、その分快適な住空間を実現できます。光熱費が少なくなれば住んでからも助かりますね。

家は施主のもの。しっかり下調べして現場に通い、気づいたところはどんどん聞いてみる。自分ごととして取り組めば納得の家づくりができるのではないでしょうか。

ユウキ
最高級には手が届かなくても、十分良いところを狙える。外張り断熱が気になったら要チェックです!

なお、記事執筆時点では2019年夏限定商品の「クラージュD+」が発表されています。なんと価格はそのまま、屋根・床の断熱材の厚みが2倍以上!北海道基準をクリアする仕様だとか。キャンペーン情報も見逃せませんね!


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