地盤改良・基礎工事 注文住宅ができるまで

給水・給湯・排水菅引き込み・配管工事【注文住宅新築工事20-21日目】

2018年6月1日

 

こんにちは、ユウキ@yuki_housebuild)です!前回までの作業で基礎の型枠が全て外れ、基礎本体が完成しました!

ユウキ
木造住宅新築工事は今日で19日目です。基礎は完成しましたが、実際に建築工事に移るまではもう何工程か準備が必要になります!

2日間の給排水菅工事の概要

昨日までの工事で基礎は完成しました。本日からは2日間かけて、「給排水の引き込み・配管工事」を行っていきます。

このタイミングで給排水工事を行う理由は、給排水管の大部分は床下を通して配管するためです。この後の工程で住宅の土台や1階部分の床下地を施工すると、床下部分が隠蔽され、給排水管を配管する上で大変効率が悪くなってしまいます。

ユウキ
工事の効率を考え、新築工事においては基礎が完成した段階で給排水工事を行うのが主流となっているんです。

給排水工事1日目の作業状況

さて、給排水工事が開始されます。工事12日目の朝、給排水配管工事用の部材が到着しました。

 

今回の記事では、先に全体の工事が完了した後の様子からご覧頂きます。1日目の作業で、給水・給湯配管と排水配管のおおまかな配管作業が完了しました。

 

給排水工事2日目の作業状況

給排水工事2日目、全行程が完了した様子です!「青色のホースが給水管」、「赤色のホースが給湯管」、「橙色のホースが浴槽用の給湯管」だそうです。わかりやすく、綺麗に配管されていますね。

ユウキ
ここから下の記事内では、各工程ごとに工事が進んでいく様子をご覧頂きます!

 

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給水・給湯管配管作業の詳細

給水・給湯管の引き込み

給水管・給湯管を引き込み、各部屋の水栓が配置される移置まで分岐・延長しています。

 

「青色のホースが給水管」、「赤色のホースが給湯管」になり、「架橋(かきょう)ポリエチレン管」を使用している

 架橋ポリエチレン管とは

給水・給湯管として使用される合成樹脂製の管。よく曲がり加工性が良く、耐久性・耐熱耐寒性にも優れているため、ひと昔前まで給水・給湯管として主流だった鉛管・銅管に取って代る形で普及が進んでいる

ユウキ
ほとんどの新築・リフォームの給水・給湯管で「架橋ポリエチレン管」が使用されています。名称を覚えておくと、「この人は建築が分かる人だ」と印象付けられるかも知れません。

 

 

給水管元栓の様子

給水管元栓

配管作業終了後、給水管元栓部分の写真です。

 

こちらは、給水管元栓を接続している様子。

 

給排水工事

1本の元栓から、まだ家全体へ何十本も給水・給湯管が分岐されています。

 

新築工事 水抜栓

新築工事 水抜栓

給水管の開始部分には水抜線も設置されています。

ユウキ
住宅の給水管沢山ありますが、元を辿ると1本の栓から給水されています。だから、水抜栓を閉めると家全体の給水が停止されるんですね。

 

給排水工事

まだ柱一本建つ前から、給水・給湯管の位置が設計図通り配置されていきます。住宅というのは本当に計算され尽くして完成していきます。

 

排水管設置工事の詳細

建物内の排水管配管作業

もちろん給水・給湯管だけではなく、建物に排水管を配管する作業も行います。

新築時には、あらかじめコンクリート打設前に配管を通しているので、配管を通す作業は難なく行えます。

 

新築基礎に「コア抜き」の是非

ここからは、新築工事でたまに発生するトラブルの話です(^^;

ハウスメーカーの担当者から連絡があり、「2箇所ほどコンクリート打設前に配管スリーブを通し忘れてしまった箇所があった」とのこと…。

ユウキ
おいおい、何してくれてるんだ…

場所は2階の台所・トイレの排水管を通す予定だった。以下の赤丸で記した部分。

つまり、赤丸部分に向けて排水管を通す必要があるのですが、基礎立ち上がりが壁となっていて通すことが出来ないのです…。

 

こうなると、配管を通すためには、「コア抜き」しか方法はありません。

 コア抜きとは

完成した構造(基礎や壁)に後から穴を開ける工事のことを言う。コンクリート躯体であれば鉄筋、木造躯体であれば筋交が設置されていない箇所であれば、コア抜きは構造上問題ないが、配管位置があらかじめ決まっている新築工事時には可能な限り行わないことが推奨される。

つまり、基礎立ち上がりの鉄筋コンクリートの、鉄筋が入っていない箇所に穴を開け、その部分に排水管を通すということです。そして、止むを得ずコア抜きを行う場合は、必ずレントゲン検査を行い、鉄筋が設置されていない箇所にコア抜きを行うことが原則になります。

ユウキ
基礎立ち上がりの打設前に、配管用のスリーブの位置もしっかりと確認しておくべき…ですね。

 

コアドリルで基礎を貫通し、排水管を通していきます。

 

排水管立ち上がり部分を設けて、ひとまず2階用の配管工事は完了です。

 

コア抜き

レントゲン検査を行った上でコア抜きを行った2箇所の写真です。鉄筋部分をかわしたことで、基礎の破損や崩れが行らなかったので良しとしましょう(-_-;)

 

基礎内部の給排水管工事が完了

基礎内部の給排水管工事が完了した様子です。

 

配管固定用バンドを使用し、レベル調整・勾配調整を行っているようです。

ユウキ
「コア抜き」のアクシデントも発生しましたが、基礎内部の排水管引き込み作業も完了しました。最後に、敷地内外周部の排水管・枡を設置工事をいます。

 

排水桝設置工事の詳細

敷地内外周部 排水管引き込み作業

続いて、排水管・下水桝の設置工事の様子です。基礎周りを重機(ユンボ)や人力で掘削し、塩ビ管を設置していきます。

 

基礎からの排水管と合流する部分を中心に「インバート桝」を設置していきます。

 インバート桝とは

トイレや台所からの排水を受ける枡のことです。枡の底面に溝が彫り込まれていて、汚物による管の詰まるのを避け、汚水が流れやすいような形状になっている。清掃や点検がかんたんに行えるように、住居敷地内の汚水管の要所に設置されている。

 

各所に排水管が埋め込まれ、点検用の枡も設置されました!

 

詰まりが生じた際の点検が容易になるよう、基礎配水管と地面内部排水管が合流するポイントで枡を設置しています。

ユウキ
住宅の配水管の構造はこうなっているんです!上から見ると、排水管と枡の位置関係がイメージできますね。

 

完成図面との比較

ベタ基礎

]洗面所、トイレ、台所…必要な箇所に、給排水管が張り巡らせれている様子がわかりますね!

いよいよ木造住宅の建築工事がスタート!…と言いたいところですが、じ、じつは最後にもう一工程だけ、建築工事を開始する前に行う必要がある作業があります(^^;

ユウキ
明日は正真正銘の基礎工事の最終工事「玄関・外周部の土間打ち工事」を施工していきます![

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