こんにちは、ユウキ(@yuki_housebuild)です!昨日までの作業で、シーリング工事の準備工事であるマスキングテープ張り作業が完了しました。
シーリング(防水)工事とは
外壁材のつなぎ目の隙間部分や、窓サッシ・庇・換気口等の周囲の隙間部分をシーリング材を充填し埋める工事の事。 この他、サッシの金具と壁のつなぎ目などにも行われます。 外壁材への雨水等の侵入を防ぐため、つまり防水を目的として行われる工事である。
外壁材の表面は強固に耐候・防水加工が施されているため、雨水が掛かってもただちに影響が出ることはありません。(ただし、10年、20年という長いスパンで見ると、少しずつ影響が表れてしまいますが…)
ですが、写真のような外壁のつなぎ目部分は湿気にめっぽう弱く、水を吸ってしまえば、そこから劣化がみるみる拡がっていってしまいます。
つまり、こういった外壁材の隙間部分に写真のようにシーリング材を充填して、水が浸入するのを防ぐためにシーリング工事を行う必要があるんです。
注文住宅新築工事シリーズ記事一覧
目地・隙間部分へのシーリング材の充填作業
では、実際に目地・隙間部分へのシーリング材の充填した後の様子を見ていきましょう!
各箇所の工事進捗状況
バルコニー周辺
バルコニー全体の外壁材の継ぎ目にシーリング材が充填されました。
バルコニーの内側も含めて、隙間無く充填されています。
アルミ笠木が設置されるバルコニーの手すり部分にも、シーリング材で防水処理を行います。
フラワーボックス周辺
フラワーボックス周辺にもシーリングが行われています。
フラワーボックスと外壁の入り隅部分にもシーリング材が充填されています。
窓周辺
窓周りにもシーリング材が施工され、防水処置が施されました。
玄関付近
玄関周囲もシーリング工事が完了しています。
外壁周辺の複数角度から
外壁の目地・隙間部分にシーリング材が充填された様子がわかります。
庇(ひさし)周辺
ここで、庇部分のシーリング工事の施工状況を見てみましょう。違和感に気付きませんか?
…と、思われた方も多いかも知れません笑
しかし、庇上部にシーリング材の充填を行わないのはわざと、なんです。その理由を簡単に解説します。
外壁下地(胴縁)取付工事の際に説明した通り、木造住宅では、外壁下地と外壁材の間に「空気が流れる層(通気層)」を作り、壁内で空気が流動することで水蒸気の発生を抑え、木造躯体を常に乾燥した状態に保つように施工を行います。
ですが、高温多湿や気温の乱高下等の悪条件が重なった場合、どうしても壁内結露の発生が避けられない場合があります…。
そこで考えらた手法が、庇上にはシーリング材を重点せず隙間を開けておき、壁内で発生した結露や水蒸気の排出口として機能させる方法だったのです。
外壁張り前の同箇所の状況を見てみると、庇を構成する鉄板が外壁に沿って立ち上がり施工されている事がわかります。
バルコニー直下に当たる、リビングの2連掃き出し窓上も同様に、隙間を残して施工されています。
庇脇部分までは、しっかりとシーリング材が充填され防水処置が施されています。
破風・鼻隠し
破風・鼻隠しの突き付け合わせ部分の隙間にも、シーリング処理を施してあります。
軒樋が設置される鼻隠し部分の様子です。元々化粧板を釘止めして施工を行っていたのですが、釘止め跡が目立ってしまうのと、耐久性を向上させる目的で塗装を施してあります。
つや有の塗料で仕上たため、光沢も塗装前とは断然変わりました。
換気フード周辺
換気フード回りへもシーリングが施されました。外壁色と同色での施工となっています。
バルコニーのオーバーフロー管用の塩ビパイプ回りへもシーリング処置を施します。
シーリング(防水)工事が完了
外壁へのシーリング施工工事が完了しました!一連の工程解説で、シーリング(防水)工事の重要性をご理解いただけたのでは無いでしょうか…。