こんにちは、宮城の家づくり情報局 編集長のユウキ(@yuki_housebuild)です。
街を歩けばそこかしこにある建売住宅。安くて良い場所に建っているので、予算や土地に悩んでいるときには魅力的に映りますよね。
そして建売住宅といえば飯田グループ。犬も歩けば当たる規模で建てています。飯田グループの代表格が「一(はじめ)建設」。今回はパワービルダー一建設の評判を調査、考察します。
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一建設の評判を調査分析
さっそく一建設の評判を確認してみましょう!
なお、基本的に某掲示板の書き込み引用は避けています。(ざっくりとは参考にしています)非常にリアルな声がある一方で、つい過剰表現しやすい場所でもあります(本人にその意思があるかは別)。業者の書き込みがあっても判別できません。
競合他社を貶めるため、または思い込みで書かれていたとしたら信憑性に疑問が出ます。逆もしかりで、良い印象に持ち上げる場合もあるかもしれません。
もちろんWEBの情報はみな不確かなものですが、実際に購入された・住まれている方のブログ等を参考にさせていただくことで少しでも現実的な情報にしたいと考えています。
一建設の評判「良かったこと・メリット」
まずは良かったというご意見から。
- 土地が良い!希望地域ではなかなか土地が売り出されないし、一建設の建売は価格も安い。
- 予算が少なくあきらめかけていたマイホームを購入できた。値下げもあって助かった。
- 早期購入によって内外装を自分好みに変更できました。
好立地な土地が安値で手に入る
そんな時に買うつもりも無くなんとなく行ってみた現地案内で、土地を見ただけで一建設の物件の購入を決めてしまいました。この条件で近隣で探そうとすると、プラス800~1000万円くらいになってしまいます。
出典:一建設で建売購入-決断
土地に価値を感じたという方は多いです。建物は経年劣化し資産価値も下がりますが、土地はそうそう価値が下落しません。周囲の環境や利便性・長く住むことを考えれば、土地を優先して購入を決めるのは理にかなっています。
一建設は条件の良い土地で売りに出していることが多いですし、建物価格が安い。早く売り切るために値引きも珍しくないそうです。
早期契約できれば注文住宅のように進められる
早期契約と言っても、上棟前と上棟後では出来る追加注文や変更・金額まで変わります。
我が家は、上棟前での契約だったので恐らく相当あれこれと希望や質問が多かった客だと思います^^;
オプションなども上棟前と後では金額が大幅に変わったり、上棟前しか出来ない内容もあったりと、上棟前のに契約はそれなりにメリットも大きいです。ただもちろん図面での契約になるのでデメリットも大きいですが…(汗)確実にここの土地に買う!と決めているなら上棟前に契約した方が建売なのにプチ注文住宅感覚になれるかもしれません。
出典:一建設で建売を買いました
早めに契約することで建売住宅の可能性はグッと広がります。上棟前、もしくは基礎工事前などの早期に契約すれば、設備の融通がきく・建築工事を目視チェックできるという大きなメリットが。まさにプチ注文住宅ですね!
希望エリアで更地があったら立て看板をチェックしてみてください。看板に建築会社(一建設など)の名前があれば早期契約のチャンス。まさにこれから建売住宅を作ろうとしているところなので、建築前に問い合わせ、契約意思を表明しておくのです。値引き交渉は難しいですが、設計・工事を見られる大きなメリットを得られます。
建築工事の前なら簡単な間取りの変更や設備のグレード、増減などもある程度は可能です。建売で一番心配な「しっかり施工されているかわからない」という心配も薄れます。自分の家が建っていく様を見届けられるというだけでも嬉しいですね。
一建設の評判「困ったこと・デメリット」
続いてデメリットです。建売住宅を買うとなると心配も多いもの。マイナス評価こそ見たいのが本音。
一建設 建売住宅購入者の声
購入者
- キッチン扉のソフトクローズがない、トイレが安っぽい、網戸がない窓。コンセントも少ない?設備に足りないところが…。
- フローリングが傷つきやすい。外観が安っぽい。
- 工事中の状況が見られないから不安。施工ミスがあった。
住宅設備など全般的に不足を感じる
画像の通り、結構な距離ブロックがない状態なんです。逆側は、全部ブロックで仕切られているんですけど、こちら側は1メートル以上空いてます。
出典:一建設で建売を買いました
まず、低価格ゆえの設備不足が指摘されます。ローコストの宿命ですね。上の方は、境界の作りの甘さを感じられています。境界の重要性は住んでみないとなかなかわからないもので…。しっかり仕切られていないとモノや人が侵入するおそれがあり、ご近所トラブルの原因になりかねません。植木が飛び出すなど些細なことでも気になるものです。お互いのために境界は大事なのですが、そこは低価格仕様なんですよね。
境界のほか、犬走り(掃き出し窓の下や外周にある足場)、勝手口、網戸がないなどパッと見では気づきにくいところでコストダウンされています。キッチンなど住宅設備も建売仕様が存在します。
写真をご覧頂いても判るように、一建設は、ブロックの上にフェンスを設置していますが、アーネストワンは、フェンスがありません。
また、建物の外壁の角を見ると、一建設は、サイディングのコーナー材を使用していますが、アーネストワンは、板金て処理しています。
出典:ゼロシステムズ
ちなみに飯田グループ内でも住宅のグレードはあるそうで、東栄住宅が1番高品質でその次にタクトホームと一建設が同等で並んで、その次にアーネストワンとアイディホームが並び、飯田産業が一番下との事…
出典:低予算で目指したマイホーム計画
なお、一建設を含む飯田グループでも住宅によって仕様は異なるようです。なんにせよ必要最低限か+αの設備だと思っておくべきでしょう。
フローリングやクロスが傷つきやすい
気になること①フローリングとクロスが傷つきやすい
リビングのフローリングは、すでに傷だらけです。子供達をリビングで遊ばせているので仕方がないのですが、トミカみたいな、金属系のおもちゃを落とすと、いとも簡単に傷が付きます。
出典:パワービルダーの建売に暮らすblog
また、多いのはフローリングやクロス(壁紙)が低グレードで傷つきやすいという声。フローリングは木材なので傷がつくのは当然。しかし気になるレベルということは、少なくとも傷防止加工は弱いか、されていないということでしょうね。
フローリング材やクロスにもグレードがあり、見た目だけでなく機能性も多様化しています。高価格帯であれば厚みがあったり、防汚、高耐久など付加価値がついてきますが…そこもコストカット重視、ですね。
悪い評判は職人次第、パワービルダーに一因も
さらにネットの口コミでは、やれゴミが散乱している、やれ手抜き工事、施工不良…など不安材料が目につきます。これは事実でもあり、まったく問題ない方もいらっしゃいます。
上に挙げたような建築中の不備、これらは現場の工務店の問題です。職人の腕、誠実さに左右されるので、一建設は関係がない…のですが、まったく無関係とも言いきれません。
一建設は短期間でどんどん建てて低価格で売るスタイル。安く売るには安く建てる必要があるわけで、工務店に回るお金は多くありません。工期も短いのでスピードも要求されます。
賃金が安い上、急いで建てなきゃならない、その上誰が住むかも見えてこない。そういった状況ならアレ?という施工も想像できてしまいますよね…。堅実な仕事をされている工務店がほとんどですが、一部で残念なことが起きてしまう。それに当たった購入者の方は当然意見したくなり、結果マイナスイメージが目立つのです。
現場の工務店に左右されること自体はすべての住宅建築に当てはまることですが、パワービルダー業界の「安く早く」という流れが一因にはなっているでしょう。建売住宅は建築工事が終わった状態で購入するので、どんな工事がされたのかが不透明。大きな施工不良は瑕疵担保責任保険で10年間保証されますが保証範囲が限定的ですし、何もないに越したことはありません。
一建設の建物スペック。耐震・断熱について
参考までに一建設公式サイトで確認できた仕様を載せておきます。
建築工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
基礎 | ベタ基礎 13mm厚/配筋200mm間隔 |
床構造 | 剛床工法 |
断熱材 | (記載なし) |
耐震性 | 耐震金物 |
窓 | Low-E複層ガラス |
外壁材 | 窯業系サイディング |
屋根材 | カラーベスト |
定期点検 | 6か月後、1年後、2年後 |
保証 | 住宅瑕疵担保履行法による10年間保証 |
一建設の住宅は木造軸組工法で建てられています。ポピュラーでどの工務店でもノウハウがある、低コストな建て方です(例外あり)。木造軸組工法の詳しい解説はこちら。
耐震性は必要最低限
耐震性について。ベタ基礎の厚み13mm。構造基準が12mm以上なので最低限ですね。公式サイトには耐震金物、剛床工法などで「厳格な耐震構造」とありますが、どれもスタンダードな手法なので際立って高くはないようです。客観的な指標になる住宅性能評価の値が不明のためなんとも言えません。
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断熱性は地域で異なる、要確認
断熱性について。断熱材、サッシは公式で言及されていませんが地域差があるようです。寒冷地ではアルミ樹脂複合、温暖地ではアルミサッシとの口コミがありました。温暖地(関東以南)とはいえアルミサッシでは冷暖房効率が低いのでは…購入前に断熱材やサッシの種類はぜひ確認しておきたいですね。
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住宅性能評価書はもえらえない
住宅性能評価書とは住宅の断熱性、耐震性などの性能を評価した証明書のようなものです。一建設では基本もらえないようです。
評価値がわかれば多少は安心するものですが、薄利多売の建売では1棟ずつ取っていられないのかもしれません。
ちなみに、一建設の注文住宅では申請により住宅性能評価書を取得できるようです。基本的な評価値は以下のとおり。
耐震等級 | 3(最高値) |
劣化対策等級 | 3(最高値) |
維持管理対策等級 | 3(最高値) |
断熱等性能等級 | 4(最高値) |
しかしこれも設計性能評価のみ(図面で評価)で、建築性能評価(建築後の評価)は相談に応じて…とのこと。図面よりも建物を調べてほしいのに!と思ってしまいますね。
注文住宅ハウスメーカーの多くは住宅性能評価を標準にしていますから、マイナス点と言わざるを得ないでしょう。
一建設の評判「安くて便利な家、設備でコストカット」
どこかの牛丼屋のようですが、早い・安い・うまい?(…人によりますね)のが一建設の建売住宅。評判は「安くマイホームが手に入った・便利な場所に住めた」というメリットと、「設備や外構は物足りない・施工不良が心配」というデメリットに大別されます。
立派じゃなくても持ち家が欲しい、職場や学校に近い場所がいい!というような方にはありがたい存在です。予算オーバーで高い家を買っても住宅ローンが払えなくなってしまっては大問題。高望みはせず、根を下ろしたい土地の建売住宅のほうが余裕のある暮らしができるかもしれません。
低価格優先、設計・建築も気になるならローコスト注文住宅もアリ
低価格でマイホームを手に入れるという前提なら、建売住宅のほかにもローコスト注文住宅という選択肢もあります。タマホームなど大手メーカー、地元の工務店などが手掛けるものです。安くとも注文住宅なので1から設計・建築に関われます。当然基礎工事や構造躯体、断熱材の施工も見られるのが建売住宅との違いですね。住宅性能評価書もプラン内でもらえることが多く、建売住宅での難しい面がクリアされているのです。
住宅性能自体は一建設もローコスト注文住宅も大きくは変わりません。早く手間なく購入できる建売住宅か、じっくりオーダーメイドで建てる注文住宅か。
一生に一度の家づくりで後悔しないために… 家づくりを進めている方で、このような悩みを抱えている人は多いのでは無いでしょうか。 他の会社を比較したくても、ハウスメーカーにプランを作成して貰うにためには、展示場に行って「相談」→「商談」→「間取図案作成」→「商談(展示場に再訪)」というプロセスを踏む必要があり、それは正直かなりの労力を使います。 ただでさえ、仕事や育児で日常が大変なところに、数社に同時進行でプラン作成を依頼するのは腰が重い…。と感じている方は多いでしょう。 消耗する事無く自宅にいながら手軽にハウスメーカーを比較するためには「”タウンライフ家づくり”という、間取プラン一括作成サービス」を活用する事がオススメです。
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