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室内物干し用ホスクリーンをDIYで取り付ける方法

2015年12月11日

「ホスクリーン」という室内での物干しを便利にする住宅設備をご存知でしょうか。

 

ホスクリーン

百聞は一見にしかず、部屋の天井に設置されているポールが、ホスクリーンと呼ばれる住宅設備です。(画像出典:(有)光和工業 【施工事例】アパート室内リノベーション工事より)

 

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使用方法は、2本のポールの間に物干し竿を通すだけ。大雨が降ったり、強風が吹いたり、悪天候が原因で外に洗濯物を干したくても干せない時でも、ホスクリーンがあれば室内を物干しスペースとして有効に活用する事ができます。

 

 

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洗濯物を部屋干しする時、画像のようなキャスター移動式の物干スタンドや、つっぱり棒等を使用していて、「狭くなって邪魔だなあ…」と感じた事はありませんか?

 

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ホスクリーンなら、天井から床の空間を利用するため、洗濯物を干しても無駄にスペースを取る事がありません!

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もちろん、使用し終わったポールや物干し竿は、付属の専用フックで、壁に収納しておく事も出来ます。(※今回取り付けた川口技研 物干し ホスクリーン SPC 以外のホスクリーンの場合、フックが付属していない場合があります。)

 

 

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ポールや物干し竿を全て収納すれば、あっという間に洗濯物を干していた場所だとは分からなくなります。

 

その利便性が評価されて、最近の建売住宅では新築時から設置されている事も多いホスクリーンですが、勿論、今現在付いていない住宅にも後付けで取付け可能です。以下からは、自宅にホスクリーンをDIYで設置する方法について詳しく解説していきますよ!

 

取付に必要な材料と道具

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ホスクリーン

川口技研製造のホスクリーンは、脱着の動作が簡単でホスクリーン用と物干しの壁掛けフックがセットで付属しているため一番オススメできます。ホームセンター等でも販売はしていますが、壁掛けフックが付属していなかったり、脱着の動作がやり難かったりする製品があるので、選ぶ際に注意が必要です。

 

電動ドライバー

インパクトドライバー、ドリルドライバーどちらでも構いません。(※今回の解説ではインパクトドライバーを使用しています。)DIYの必需品です。日常でも役立つシュチュエーションが多々あるので、持っていない方は、一台準備しておきましょう。

 

ドリルセット

下地探し

下地センサー

マスキングテープ

・ メジャー

・ボールペン

・脚立

ホスクリーンの取付には、天井の下地(間柱)を探す必要がある

ホスクリーンは部屋の天井に設置する事になるのですが、天井のどの場所でも取付できるワケではありません。

住宅の天井や壁は、下地(※間柱の事、以下 "下地")に石こうボードを張り付ける事で作られていて、下地が無い場所は「ただの空洞」なんです。空洞になっている場所にホスクリーンを取り付けても洗濯物の重量に耐えられずホスクリーンが落下してしまいます。

そのため、必ず天井の下地を探し出した上で、そこにホスクリーンを固定する必要があるのです。

 

ですが、透視能力でも無い限り、天井をいくら「ジッ」と見続けていても、目視で下地の場所を見つける事は不可能です。

壁の裏に隠れている下地を探し出すためには、「下地センサー」と、「下地探し」を使用しましょう。

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「下地センサー」は壁にあてがう事で、壁裏に微弱な電圧をかけ、電圧のわずかな変化を探知する事で下地を探し出す製品です。壁紙や石こうボードを大きく傷つける事無く探す事が出来るのがこの道具の特徴です。

 

が、下地の詳細な幅(太さ)まで探知する事が出来ないのが下地センサーの難点。間違って下地の端にネジを打ち込んでも、うまく固定できないどころか下地を傷付けてしまう事になります。そのため「下地探し」を併用して使用する必要があります。

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「下地探し」はペン状になっている本体を壁に押し当てると、先端に搭載されている細い針が壁に突き刺さります。

下地が無ければ針が「ズボっ」と壁深くまで刺さっていきますが、下地がある場所では、硬い間柱にぶつかって、針が途中までしか刺さりません。この違いを元に、下地を探し出します。

欠点は、壁に針を突き刺す事になるので、壁紙に小さな穴が空いてしまう事。(遠くから見ればまず気付かないレベルですが)「ブスブス」と何カ所も針を刺す使い方は誤りで、まずセンサーで下地のおおまかな位置を掴んだ上で、実際の下地の幅を確認するための道具と考えましょう。

 

ホスクリーンの取付は、下地探しの作業が必要不可欠になるため、この2つの道具は必ず準備しておきましょう。

 

手順①下地センサーを使用して、天井の下地の位置を探す

ここから、ホスクリーンの取付方法を解説していきます。最初の手順は、下地センサーを使用して、天井裏に潜んでいる間柱を探し出す作業です。

 

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今回解説のためホスクリーンを取り付けたのは自宅の和室。和室の天井は、通常ラミネート天井が使われている事が多いのですが、我が家の和室は、石こうボードにラミネート天井風の壁紙が貼ってある、疑似ラミネート天井なんです。

 

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つまり、画像のような一般的な洋室の天井と構造は同じという事になります。この記事で解説する方法で、洋室の天井にもホスクリーンは取付可能なのでご安心ください。

 

実際に天井の下地を探していく上で知っていて欲しいのは、天井の下地の組まれ方は2パターン存在するという事です。

 

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縦方向に下地が組まれているパターンと

 

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横方向に下地が組まれているパターンです。

 

住宅によって下地の入っているパターンが違うので、どちらに該当するか考えながら下地を探していく必要があります。

 

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まずは壁にセンサーを当てて、大まかな下地の移置を探し出しましょう。

 

センサーを実際に使用している動画です。横に滑らせながら動かすのがコツ。音が鳴り、ランプが点灯する場所が下地がある位置です。

 

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センサーで探知していった結果、我が家の和室では、縦方向に下地が入っている事がわかりました。

 

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ホスクリーンの取付位置は、日当たりも考慮すると窓枠の左右の位置が望ましいです。よって、この2本の下地位置にホスクリーンを設置します。

 

手順② ホスクリーンの取付移置を決める

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今回のケースのように、縦方向に下地が組まれている場合、ホスクリーンは窓から50~60cm程度離れた場所に取り付けると洗濯物が干しやすくなります。

 

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※下地が横方向の場合、窓枠から50~60cmの範囲に下地が横方向に一本入っています。そのライン上でホスクリーンを両窓枠の外側に止めればOKです。縦方向よりずっと簡単に取付できます)

 

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ここから、取付移置を決める作業です。センサーにマスキングテープを貼り付けましょう。

 

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大体でいいので、窓枠から50~60cmの位置でセンサーが反応した移置にマスキングテープを貼り付けます。

 

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次にメジャーを使って、今度は正確に取付移置を測定して(今回の場合は60cm)マスキングテープの上からペンで印を付けます。

 

 

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更に、その点を頼りに、十字方向になるように横方向にも2枚、太めにテープを貼ります。

 

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ここでようやく「下地探し」の登場です。マスキングテープの上から左右数箇所に先端の針を突き刺し、下地の実際の幅を確認します。固い感触で針が途中までしか刺さらなければそこが下地の場所です。(ズボっと奥まで針が刺さる場所には下地がはありませんので注意!)

 

 

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左右の針が刺さらない左右の箇所に縦ラインを引いて、天井の裏に潜んでいる下地の幅を「見える化」しましょう。

 

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肉眼では見えない下地も、下地探しと下地センサーを使用する事でハッキリ位置を確認する事が出来るんです。

 

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下地の幅が目視できるようになったら、下地の中心を目がけて、もう一度メジャーで壁から60㎝の位置を書き出します。この印こそが、ホスクリーンの取付移置になります。

 

手順③ 天井への下穴開けとブラケットの固定

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川口技研の物干しホスクリーンには、本体(ポール)×2本、ブラケット、ブラケットの化粧カバー、取付用のビスが内包されています。

 

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ブラケットを、下地位置に固定していくのですが、まず先ほど印を付けた取付位置に2.5mmのドリルで下穴を開けます。(マスキングテープの上からで構いません)

 

一カ所下穴を開けたら、マスキングテープは剥がしてOKです。

 

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下穴を開けた場所にブラケットを下地方向にあてがって、電動ドライバーで取付用ビスを打ち込みましょう。

 

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ネジを電動ドライバーで打ち込みすぎると、下地が破損してネジが空転して固定出来なくなってしまう事があるので、最後は手締めで締め付けましょう。

 

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反対側も同じ要領で下穴開け→ビス打ちの流れでブラケットを固定しましょう。

 

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ブラケットの取付が完了!カバーは時計回りに動かせば簡単に付ける事ができます。反対側の窓枠も、同じ要領で下地を探して、ブラケットを固定しましょう。

 

手順③ あとはホスクリーンをブラケットに装着するだけ!

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反対側の下地にも、同じ方法でブラケットの取付が完了。これでホスクリーンを装着する準備が整いました。

ブラケットにホスクリーンを取り付ける方法はとても簡単。ホスクリーンのポールをブラケットに差し込んで左右にひねるだけで簡単に取り外しが可能です。

 

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これでホスクリーンの取付は完成です!

 

実際にホスクリーンを使用してみた!

 

ホスクリーンの取付は「下地探し」が最初にして最大の難関になります。この記事では、初心者の方でも順を追って作業すれば必ず取付られるように丁寧に解説したつもりです。

解説した内容を見ながら、ぜひ、DIYでの取付にチャレンジしてみてくださいね!

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