こんにちは、DIY太郎です。
以前、私は自宅にホスクリーンをDIYで取付しました。ホスクリーンは部屋の天井に取り付ける事で、洗濯物の室内干しが手軽に出来るようになる、非常に便利な住宅設備です。
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室内物干し用ホスクリーンをDIYで取り付ける方法
「ホスクリーン」という室内での物干しを便利にする住宅設備をご存知でしょうか。 百聞は一見にしかず、部屋の天井に設置されているポールが、ホスクリーンと呼ばれる住宅設備です。(画像出典:(有 ...
ですが、一つだけ欠点があります。それは「取付の難易度が高い」という事です。
「天井壁裏に入っている下地(間柱)を探し出して、正確にネジを打ち込み固定する」という作業は、正直、DIYや日曜大工に慣れている方でないと難しいでしょう。
そんな方に朗報です!「物干しユニット」という製品をご存知でしょうか。
私も最近、たまたまテレビ番組で見かけて知ったのですが、物干しユニットはホスクリーンと同等の性能を持っていながら、最低限の道具さえ揃っていれば誰でも簡単に取付可能な革命的な製品です。
物干しユニットの紹介
「物干しユニット」とは2015年に昭和有機という会社から発売された室内物干し用の設備で、正式な商品名は「昭和有機 布団干し兼用物干しユニット SH−18」といいます。
百聞は一見にしかず、という事で、今回実際に私が取付した物干しユニットをご覧いただきましょう。窓枠に付いているのが物干しユニットです。
アームを下まで可動させれば、布団まで簡単に干す事が出来ます。(※重量制限有。洗濯物は12kg、布団は18kgを超える重さの物を干すと故障の原因になるので控えましょう)
使用しない時は、このように窓枠に収納しておく事が出来ます。
物干しユニット製造元の昭和有機による実演動画。簡単な動作でサッと物干しユニットを取り出し、収納する事が出来ますね。
従来の「ホスクリーン」と「物干しユニット」の性能を比較してみた
価格 | 20,000円程度 ※2016年12月現在 販売店によって若干の価格差有 | 5,000円程度 ※2016年12月現在 販売店によって若干の価格差有 |
布団干し兼用 室内物干しユニット | ホスクリーン |
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取付難易度 | 〇 下地探しが不要なので、設置条件さえ満たしていれば誰でも簡単に取付可能 | △ 天井壁裏の下地を探してネジを打ち込む必要があるため、DIY作業に慣れていないと難しい |
設置場所 | 窓枠 ※一定の窓枠の幅が必要 ※二重サッシの場合設置不可 | 天井 ※壁裏の下地を探す必要有 |
使用方法 | 窓枠に設置したアームとポール(一体型)を稼働させて、洗濯物を干す | 天井に設置したポールに物干し竿を通して、洗濯物を干す |
片付方法 | 窓枠の上部、邪魔にならない位置に簡単に収納しておける | 使用後に物干し竿を片付ける必要がある |
物干しユニットは、ホスクリーンより価格は高いです。ですが、取付難易度が低く、物干し竿が不要だから使用後の片付けも簡単でスマートに収納可能、更に布団干しまで手軽に出来る、という優れたメリットがあるので、ホスクリーンの上位互換品として捉えてもいいかも知れません。
取付可能な条件(窓枠の寸法を確認する)
以下から、「物干しユニット」の取り付け方を解説していきます。まずは自宅の窓枠に物干しユニットを実際に取付可能か確認しましょう。
物干しユニットを取付出来る条件は、
・床から上窓枠の内側までの高さが1900mm〜2100mm
・窓枠の太さが35mm以上
・二重サッシが付いている窓の場合は設置不可
以上の条件を満たしている場合、取付可能になります。
今回我が家で設置する窓枠の寸法を実測してみました。窓枠の内側の幅が1660mm、床から上窓枠の内側までの高さが1995mm、窓枠の太さが120mm です。設置条件は満たしていますね。
ちなみに、窓枠の内側の幅が2000mm〜2560mmまで取付可能な「昭和有機 物干しユニット SH-25」という、幅広タイプの窓に対応した製品もあります。自宅に大きめの窓が設置されている場合、「SH-25」を選択しましょう。
取付に必要な道具
取付に必要な道具は以下の物になります。
インパクトドライバー、ドリルドライバーどちらでも構いません。(※今回の解説ではインパクトドライバーを使用しています。)DIYの必需品です。日常でも役立つシュチュエーションが多々あるので、持っていない方は、一台準備しておきましょう。
・メジャー(窓枠の寸法確認で使用)
内容物の確認
梱包用のダンボールを開けると、以下の内容物が入っています。
・物干しユニットアーム部(L・R 1個ずつ)
・ポール(2本1組)
・位置決め用型紙(L・R 1枚ずつ)
・取扱説明書
・取付用ビス
手順① 位置決め用型紙を窓枠に貼り付ける
内容物が確認出来たら、まず初めに「位置決め用型紙」を左右の窓枠に貼り付けます。
実際の位置決め用型紙です。窓枠の太さが35㎜以上ある時はそのまま貼り付けて使用できます。窓枠が細く、型紙が窓枠からはみ出す場合は点線にそって型紙を切り取って使用しましょう
型紙を窓枠の右隅(窓側寄せ、一番上に合わせ)に、マスキングテープで貼り付けます。左用・右用が別になっているので注意しましょう。
型紙の取付が完了しました。次の手順へ進みます。
手順② 物干しユニットアーム部の取付
次に、型紙に物干しユニットのアーム部を固定していきます。まずアーム部についている化粧カバーを2箇所を取り外しましょう。
引っ張れば、簡単に取り外し可能です。
型紙の上から、真ん中の1箇所だけ(画像の丸で示した部分)下穴を開けます。
ドリルビット「2.5mm」を使用します。取付用ビスの長さ分だけ下穴を開けられる様に、テープで目印をしておきましょう。
下穴を開けたら、型紙は剥がして大丈夫です。
アーム部中央を、開けた下穴に合わせて、電動ドライバーを使用し固定用ビスを打ち込みます。
手順③ 物干しユニットアームの上下固定
まだ、中央一箇所しかビスで固定していないため、アームが左右に動く状態です。
アームが真っ直ぐ伸び、窓枠と平行になる位置に調整しましょう。
その位置に、中央のビスを固定した時と同じ要領で、「下穴開け」→「ビス固定」を行います。
アーム下側のビス固定が完了したら、最後に上側のビス固定です。アームを一度倒さないとビス穴が現れないので、内側に一度倒してから作業します。
上側も「下穴開け」→「ビス固定」の手順で行います。中央や下側の穴より、ビットを差し込み辛いので、ドリルビット等を折ってしまわないように注意が必要です。最後に手締めで、3本のビスがしっかり窓枠に固定されているか確認しましょう。
取り外していた化粧カバーを元の位置へ戻せば、アームの取付は完了です。
反対側も同じ要領でアームを設置しました。
手順④ 最後に、ポールをアーム部に差し込めば取付完了!
アームの設置まで終われば、後はポールを差し込めば取付は完了です。
細いポールと太いポールを結合させます。
アームの先端にポールを差し込みます。
爪部分を押し込めば、ロック機構が外れてポールを差し込めるようになります。
反対側のアームにもポールを差し込めば、物干しユニットの取付は完了です!
実際に物干しユニットを使用してみた
普段は、物干しユニットは折り畳んで窓枠に収納できます。窓からの出入りにも全然邪魔にならず、非常に使い勝手が良いです。
使用する際は、アームを一度内側に倒して、手間に引っ張る事で、物干しユニットを取り出す事が出来ます。
一番下の可動部までアームを下げれば、布団まで簡単に干す事が出来ます。(※重量制限有。洗濯物は12kg、布団は18kgを超える重さの物を干すと故障の原因になるので控えましょう)
実際に物干しユニットを取り出している様子。簡単な動作でサッと取り出し、収納する事が出来ますね。
以上、「布団干し兼用物干しユニット SH-18」の紹介と、取付方法の解説でした。
実際に我が家でも2週間近く使用しましたが、使用後の片付けの楽さと、布団まで手軽に干せてしまう便利さに衝撃を受けています。
従来型のホスクリーンで弱点である、「物干竿の片付けの手間」と「施工取付の難しさ」を解消した物干しユニット、今後知名度が上がれば、各世帯へどんどん普及していくのでは無いかと思っています。
ぜひ、DIYでの取付に挑戦してみてくださいね!