トイレは家族、お客様みんなが使う場所で、しかも1日に何度も使う場所です。
清潔な環境を維持しておきたいものですが、汚れやすいし掃除しにくいしでなかなか大変。リフォームによって清潔で手入れしやすい快適な場所に生まれ変わらせましょう。
メンテナンス時期はおよそ10~20年ほど。
経年劣化、汚れや機能面での不足、介護にあたる内装変更などでリフォームをおこないます。とはいえトイレは面積が狭いので、予算に対して見た目も機能もガラッと変えられる費用対効果の高いリフォームと言えます。
この記事ではトイレのリフォームのコツ、費用の目安をお話します。
ポイントをおさえて、ほっとする快適空間をつくりましょう!
この記事でわかること
トイレリフォームを成功させるために
リフォームの際は機能性・掃除のしやすさ・美観の3点を念頭におくと良いでしょう。
機能性
トイレは各メーカーがこぞって高機能なものを出しています。節水、節電、暖房をはじめ使い勝手の良い機能がたくさん。予算と希望が合えば最新型を取り入れたいですし、予算が厳しければ「これは外せない」と考えるポイントを絞りましょう。
古いトイレは節水機能がイマイチだったりするので、新しい便器に交換するだけでも水道代が節約できます。トイレは水の使用量が多い場所だけに、家族が多い家庭には節水は嬉しい機能です。
最新型が高機能ではあるものの、現行モデルでは節水性や温水洗浄、ウォシュレットなどの最低限欲しいところは抑えてあります。あまり心配せず、プラスαしたい機能を見つける方向で探しても良いですね。
また、トイレ自体の機能だけでなく部屋としての機能、具体的には手すりや収納などの設備も検討しておきたいところ。
すぐには必要なくても、後々自分や家族が「手すりがあった方が安心して使えるのに…」と思う日がくるかもしれません。せっかくの機会ですからそういったバリアフリーの観点も持っておきたいですね。トイレには暖房便座、グレードが高いものでは室内暖房機能がついたものまであります。冬の夜や早朝にトイレへ向かっても安心です。
掃除のしやすさ
1日に何度も出入りがあり、ホコリ・汚れが付きやすいので掃除のしやすさは重要です。
掃除に注目した場合、便器・便座のデザインはシンプルなもの、そしてコンパクトなサイズが良いでしょう。フチ・継ぎ目無し便器などは細かな汚れがつきにくく、拭き掃除もしやすいです。トイレの間取りが広くない場合は小さめサイズだとまわりの手入れが楽になります。
ただし、小さい便座だと不安定に思われる方もいるかもしれませんので…そこは自分の使いやすさと天秤にかけて決めてくださいね。
※参考:TOTOネオレスト
フチ無し便座や便座のリフトアップ機能などあります。
他にも便器自体が汚れにくい素材や加工がしてあったり台所用洗剤で泡洗浄ができたりと、モノがモノだけに汚れ関係にはかなり力を入れている印象です。グレードによって機能は違うので、自分がどこまでトイレ自体の洗浄力に期待するかが製品選びの判断基準になります。
美観
リフォーム費用の節約を考えて、出来る限り最低限の内容でトイレのリフォームを済ませたいと考えがちですが、トイレを使用するのは家族だけではありません。ですが、トイレは自宅に訪問した知人・友人も使用する事が多い設備です。お客様に使ってもらうトイレは少しは綺麗にしておきたくありませんか?せっかく家を訪ねてもらっても。トイレを案内したとき、うーん…と思われるのは寂しいです。
それに来客を想定せずとも、自分だけの落ち着ける空間としてつくり上げられたら気分がいいものです。壁紙を変えてみたり、紙巻器(トイレットペーパーホルダー)やタオル掛けにこだわってもいい。お気に入りの小物を飾ってもいい。狭い部屋だからこそ実現しやすいのです。
※参考:Panasonicの施工例
生活感のないいかにも展示用といった画像ですが、やはりタンクレスは洗練された印象になりますね。壁面収納と手洗器もおしゃれ。
トイレリフォームの方法
リフォーム方法の説明の前に、トイレの仕組みを確認しておきましょう。
※参考:TOTO トイレのしくみ
トイレは便器(下の本体)・便座(上の機能部)を合体させて成り立っています。タンクは便器にくっついているかたちですね。タンクレスなら当然タンクがありません。
リフォームでは、便器と便座を一気に取り替えるだけでなく、便座だけを交換してウォシュレットなどの機能付きにすることができます。では具体的にどのようにしていくかをご紹介します。
1.便器ごと交換
一番わかりやすいのが便器・便座まるごと取り替える方法です。見た目にも真新しさが光ります。
便器ごと交換するメリットは、見た目はもちろんですがタンクレス型や便器自体の素材変更、自動洗浄機能など高機能な便器を備え付けられることです。
古いトイレの傷や汚れがひどい時や、こんなトイレもう嫌だ!という状態なら一度に交換したほうが精神衛生上も良いと思われます。
費用:10万~(洗浄便座付きの場合)
便器と便座両方の価格になるので、それなりに高額になります。高機能になるに比例して値段も上がります。
2.便座だけ交換
便器はそのまま、便座のみ交換する方法。
便座を換えるだけなら費用を抑えることができます。便座だけといっても暖房、ウォシュレット、自動開閉などの十分な機能があるので、お金はかけたくないけど便利な設備にしたい人におすすめです。
費用:3万円~
コスト削減を追求するならDIYで便座交換もできますよ!水回りは難しそうと思うかもしれませんが、少ない道具で取り外し・取付けできるのでチャレンジしてみる価値ありです。以下の記事で実際に交換してみた様子をご紹介しています。
合わせて読みたいオススメ記事
3.クッションフロア・クロスの張替えでイメージチェンジ
防水性など機能を備えたものも多く、デザインも多彩。壁の一面をアクセントクロスとして色を変えるだけで洗練された印象になりますよ。上の画像でも背面壁を木目調にし、紙巻器もステンレス製に変えています。落ち着いた色合いながらスッキリしたイメージになっていますね。
費用:クロス張替 壁・天井1万5千円(壁・天井面積12㎡程度の場合)~
床CF張替6千円(床面積2㎡程度の場合)
まとめ
チェックポイント!
一人になれる貴重な場所、それがトイレ。好きな本や置物、植物を飾ったりして清潔で楽しい空間にできれば「トイレ」といえども気持ちよくなりますね。
他の水回り設備に比べても低価格でリフォームできますし、DIYでも便座取替ができるなど意外と敷居は低いもの。使いやすい便座と便器、壁紙や設備を揃えて、自宅で一番落ち着く個室」に仕上げてみてはいかがでしょうか。