の記事の続き、「LIXIL(リクシル) INAX アメージュZ シャワートイレ一体型」取付作業記録です。
便器交換最大の難所!既存のフランジを撤去しよう
注文していた便器・タンク+便座と接続用の部材一式が届きました。いよいよ便座の取付作業に入ります。
まず始めに、古い便器に使用されていたフランジの撤去作業が必要です。
そして、この「既存フランジの撤去」こそが、便器交換作業で最初にして最大の難所!心して掛からないといけません!
ちなみに、フランジとはこんな部品です。排水管に差し込んである便器のジョイント部品の事ですね。フランジは各メーカーの便器毎に異なる形状をしているため、交換の際には古いフランジを必ず撤去する必要があります。
そして、古いフランジは排水管にボンドでガチガチに接着されていて、引っ張ったくらいでは引き抜く事は不可能!これがフランジ交換が難関と言える理由なんです。
ボンドで接着されているためそのままでは引っこ抜けません。そのため、既存のフランジの傘になっている部分から上をのこぎりで切り落とします。
あ、そうそう。道具等を排水管に落として奥まで入り込んでしまうと非常に厄介なので、トイレットペーパーを排水管の中に敷き詰めておきましょう。(トイレットペーパーなら水で流せば砕けるので詰まりの原因にもならないので安心してください。)
ズバッっと切れましたね。「え?これで一個の排水管になってるんじゃないの?バカなの?アホなの?」なんて声が聞こえてきそうですが、実は一個じゃないんですよ。これが。
とある方法で内側にある古いフランジの塩ビを「ぐにゃぁ~」と剥がしています。こんな風に2枚重ねになっている状態だと、新しい便器のフランジが取付られないんですよ。だから、古いフランジの撤去が必要なんです。
ここで、「どんな魔法を使えば、ボンドで強力に接着されてる内側のフランジだけを剥がせるんだよ?!」という疑問にお答えしましょう。実は、ヒートガンを使っております。はい。
ヒートガンとは簡単に言えばドライヤーの超強力版みたいなものですね。600℃近くまでの熱風を当てられます。これで髪なんか乾かせばドライどころかチリチリになってしまうレベルです。
だいたい300℃前後の熱風に設定して、外側の塩ビは溶かして破損・変形させないように(コレ重要)ゆーーーーーーっくり、内側の塩ビだけに熱を当てながら剥がしていきます。
「外側の塩ビがガッツリ変形して穴まで開いてしまった!」なんて事態になれば、水漏れの原因になって大変面倒な事になりますので、「さすがにビビりすぎなんじゃねえか」と自分で思うくらい、慎重にいきましょう。
途中、一か所引き廻し用鋸で切れ目を入れてます。ゆっくり、ゆっくり剥がしましょう・・・。
「と、とれた!!」
ここまで来れば、後はもう便器の部品を付けていくだけなので、さほど難しい作業はありません。
次回はいよいよ「便器・タンク+便座取付編」になります!