【リフォームの流れ】 見積依頼と現場調査

現場調査とは?立ち合い時の注意点と優良業者の判断基準を徹底解説

2017年3月14日


現場調査とは、リフォーム業者が実際に自宅を訪問し、依頼主の要望に基づいて、建物全体の状況、室内の広さや既存設備の現状を調査する作業のことを言います。依頼主とリフォーム業者が初めて顔を合わせることになるのも現場調査です。

依頼主側からみても、担当者の現場調査での対応や行動をみることで「信頼するに値する業者であるか否か」を判断するための材料が得られる、大変重要な機会と言えます。

この記事でわかること

 現場調査を行う理由と重要性
 現場調査から判断する「良い業者」、「悪い業者」の見抜き方
 現場調査の際に必要な物・準備する物

現場調査を行う理由と重要性


現場調査は、依頼主にとってもリフォーム業者にとっても、「現場調査でリフォーム工事の全てが決まる」と言っても過言では無いほど、重要な作業です。

担当者は現場調査で得たデータを元に工事の工程を考え、見積書を作成していく事になります。もし、着工後に調査項目の見落としが発覚した場合、追加工事・追加費用の発生や工期の延長等と言ったトラブルに発展しかねません。

「現場調査の質=リフォーム業者の質」と言ってもいいでしょう。
依頼主側は、調査を依頼するリフォーム業者がどれだけていねいに作業を行っているか、よく観察しておくと、リフォーム業者を比較検討する際の良い判断材料になるはずです。

優良リフォーム会社の現場調査とは?担当者の行動を観察しよう

質の良い現場調査とは、どんな現場調査か?リフォーム業者の担当者の対応や行動をよく観察してみましょう。

 優良リフォーム業者の現場調査
  • 現場調査の記録をメモや写真等で「記録」としてしっかり残している
  • 依頼主の要望が抽象的であっても、本質を理解しプロの視点から適切で具体的な提案・アドバイスをしてくれる
  • 構造上の問題で工事が難しい場合、プロの視点から代替案を出してくれる
  • 予算の都合が合わない場合、「この予算では施工は不可」と言うだけでなく、プロの視点から予算に合わせた施工内容の代替案を提案を出してくれる
  • 既存の家具、家電等の配置や不用品の処分の要否等、工事完了後の生活まで見据えた視点での提案がある
  • 調査後、「工程表や工事図面・見積書をいつまでに提出する」と期日をはっきり告げてくれる

上記のような配慮が無く、調査に時間をかけず、メモや写真もとらずに早々と帰ってしまったり、自分の意見や都合を押し付けてくるような担当者の場合は注意が必要かもしれません。

たとえ見積金額が安く上がってきたとしても、現場調査がずさんさだった場合、着工後に追加費用や工期の延長等のトラブルに見舞われる可能性が高いです。現場調査の段階から、担当者の行動や対応は注意深く観察しておきましょう。

現場調査の際に必要な物・準備する物

 現場調査の際に必要な物・準備する物
  • リフォームをしたい箇所や要望をまとめたリスト
  • リフォームを行う家の図面や間取り図
  • ボイスレコーダー

複数のリフォーム業社に現場調査を依頼する場合、最初に現場調査にきたA社と、2番目に現場調査に来たB社で、依頼内容の条件が変わってしまうと、業社の施工能力・施工費用の比較検討をすることが難しくなってしまいます。どの会社にも同じ条件で現場調査を依頼するために、必ずリフォームを行いたい箇所や要望をリスト化しておきましょう。

 

また、必須ではありませんが、自宅の図面や間取り図もあれば、リフォーム会社の担当者がより正確で詳細な現場調査を行うことが出来るようになります。現場調査を依頼する会社の分だけコピーして用意しておきましょう。

最後にボイスレコーダーですが、リフォームでよくある着工後の「言った、言わない」に関係するトラブルに発展した際に身を守るために、「現場調査時のやりとりの音声記録」
は最も有効な手段になります。

  • 特別な加工無しで工事できると言ったのに、追加費用が掛かるなんて聞いていない
  • この箇所はサービス工事という話だったじゃないか

こういったトラブルが発生した時、現場調査時の実際の音声記録があれば、依頼主側の主張を通しやすくなります。録音する旨を申告する必要はありませんから、現場調査の立会い時には胸ポケット等にボイレスコーダーを入れて、やりとりを記録しておきましょう。

リフォームで実現したい事を明確化する事によるメリット

チェックポイント!

 現場調査はリフォーム工事の大枠が決まる重要な作業
 リフォーム業者の力量は現場調査のやり方でわかる。担当者の対応や行動をよく観察する
 依頼主側も現場調査を頼む前に「リフォームで実現したいことや要望」にハッキリさせておく
 現場調査中はボイスレコーダーを用意し、やりとりを音声で記録しておく

現場調査は通常、業者につき一度しか行われません。次の過程では現場調査をもとに作成された見積書や工事図面を基に、リフォームを依頼する業者を比較選択する段階に進むことになります。

現場調査はリフォーム業者の力量や依頼主との相性を測るための絶好の機会です。疑問に思ったことや要望はどんどん質問し、担当者の反応を見ながら「信頼に値する誠実な対応が出来る業者なのか」見極めるための材料集めをするようにしましょう。



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