【リフォームの流れ】 工事期間中の注意点

リフォームの工事期間はどれくらい?工事の規模ごとに解説

2017年5月17日

住宅リフォームを考えていくと、仮住まいという問題に直面します。リフォームの工期中「どこに住むのか?」「いつまで住めばいいのか?」「費用は?」といった諸問題は、どうしても考えなくてはいけません。さらに、通勤や通学のことを考えると、適した環境を確保するために、早い内から仮住まいを手配しておきたいものです。

しかし安心してください。実はある種のリフォーム工事は在宅しながらでも行うことが可能なのです。在宅しながらリフォーム工事をすることで、費用や期間といった負担はかなり軽減されることでしょう。さらに毎日、現場視察をすることができるので、安心して工事を任せることもできます。

もちろん仮住まいを抑える必要がある工事も多く存在するので、仮住まいの手配を検討する前にあらかじめ規模と期間を理解しておく必要があります。この記事ではリフォーム内容事の規模と工事期間と仮住まいを手配するべきか、について詳しくご紹介します。

この記事でわかること

  リフォームの規模、内容ごとに必要な工事日数と工事期間
  工程表の実例を見てわかる、工事内容と工事期間の参考例
  どの程度の規模の工事から“仮住まい”を手配すべきかの判断基準

 

小規模なリフォーム工事の場合(工期1~7日)

 小規模なリフォーム工事
  • 壁紙や床クッションフロアの張替工事
  • 既存の便器は残したままでの便座交換工事
  • インターホン、モニター付きTVドアホンの設置
  • 二重サッシの取付

リフォーム工事と一言で言っても、その規模によって工期は大きく変わります。浴室やキッチン、トイレといった給排水やガスの配管が絡む工事の場合、どんなに小規模に見えても工期は長くなりがちですが、壁紙や床クッションフロア(トイレや脱衣所等水周りに使用されるビニール製の床材)の張替工事や、便座のみの交換工事、インターホンの交換や、サッシを二重サッシにする等の工事の場合、工期は比較的短いものになります。

生活への影響も非常に少ないため、在宅でのリフォーム工事も十分に可能です。その場合、依頼主は荷物の移動等の協力をすることで工事はよりスムーズに進行することになります。そのためにも、工事内容とそれが行われる日にちを書いた工事工程表を見ながら、家具や荷物の移動スケジュールを立てるといいでしょう。

工事工程表の例

中規模なリフォーム工事の場合(工期7〜14日)

 中規模なリフォーム工事
  • 小規模なリフォーム工事の内容に加え、以下の工事
  • キッチン交換工事
  • トイレ交換(便器+便座交換)工事
  • ユニットバス交換工事
  • 間取りの変更(間仕切り壁作成等

先述した小規模なリフォーム工事に加えて、キッチンやユニットバスの交換工事、トイレの便器自体の交換工事等の大型の住宅設備の交換工事があった場合、古い設備の解体や材料の搬入、給排水やガスの配管、電気配線の接続等の工事等を、複数の業者が入れ替わりしながら分業で進めていく必要があり、必然的に工期が長くなります。

さらに、これらの設備は日常生活を送る上で必要不可欠なものであり、工事が日をまたぐようなことになると生活に影響が出てしまいます。キッチンやお風呂ならまだしも、トイレがしばらく使えないとなると結構ツラいのではないでしょうか。

このようなリフォーム工事の工期は1週間~2週間程度。一時的に親戚の家に住まわせてもらうか、通勤・通学に影響が出るようであれば、交通の便がいい場所に仮の住まい(ビジネスホテルやウィークリーマンション)を手配するといいでしょう。家財の移動が必要な場合、トランクルームをレンタルすると仮住まいの生活の邪魔にならないし、何よりも費用が節約できるのでオススメです。

工事工程表の例

大規模なリフォーム工事の場合(工期14日~)

 大規模なリフォーム工事
  • 中規模なリフォーム工事の内容に加え、以下の工事
  • 屋根の塗装or葺き替え、重ね葺き工事
  • 外壁の塗装or外壁重ね張り工事

今まで触れてきたリフォーム工事はすべて室内のリフォームでしたが、屋根や外壁のリフォーム工事と室内のリフォームを同時に行う場合は、さらに工期は長くなります。およそ1ヶ月程度かかることになるため、「室内リフォーム工事を“一期工事”」とし「屋根や外壁といった外回りの工事を“二期工事”」として、段階を分けて進めていくのが一般的です。

屋根や外壁などの外回りの工事は在宅しながらでも可能です。そのため、費用を抑えるためには仮住まいは一期工事の期間だけ抑えるという方も多く見られます。ただし工事には騒音が付きもの。さらに塗料のニオイ等、生活に影響を及ぼす部分が無いわけではありません。うるさいのやニオイが気になる方の場合は、二期工事期間中も仮住まいを抑えておくのが賢明なのかもしれません。

また予算との折り合いが付かない場合、二期工事の期間をずらすのもいいでしょう。仮住まいで生活するのは思った以上にお金がかかるものです。宿泊費(ウィークリーマンション等の賃貸住宅の場合は家賃)だけでも多くかかるのに、その上、家財などの引っ越し費用も2回分負担しなくてはいけません。さらに、ホテルなら食費が、賃貸なら光熱費が上乗せされることになります。

そのため、この時点でリフォームを諦めてしまう方も多くいるようです。しかし、室内のリフォームは生活に大きく影響します。予算の折り合いが付かないという理由で、リフォーム工事を見送ってしまうのは勿体無い話です。

住宅雨漏り等の緊急性のある補修でないのなら、室内のリフォームと屋根や外壁のリフォームを必ずしも同時期に行う必要はありません。室内のリフォームだけを先に終わらせてしまい、在宅でも工事が可能な屋根・外壁のリフォームは数年後、懐に余裕が出てきたタイミングで検討するといいでしょう。

工事工程表の例


まとめ

チェックポイント!

  壁紙やクッションフロアの張替等、内装工事だけなら在宅しながらリフォームが可能
  工期が長くなり、トイレ・浴室・キッチンなど水回りの設備が長期間使用できない場合、仮住まいの手配が必要
  屋根・外壁等外回りのリフォームと室内のリフォームを同時に行うと、工事期間がどうしても長くなる。予算の折り合いが付かない場合、室内のリフォーム工事を優先的に考えよう

屋根・外壁等の外装リフォームは在宅しながらでも行うことができますが、内装のリフォームの場合は在宅が可能な部分とそうでない部分が大きく分かれます。

壁紙や床クッションフロアの張替工事等の小規模な内装のリフォームだけなら、家具や電化製品などの移動が必要にはなりますが、在宅しながらでもリフォームをすることが可能です。業者の出入りはバタバタとうるさいかもしれませんが、現場の視察が毎日できるというメリットもあります。

ただし、トイレや浴室、キッチンなどの水回りやガス、電気配線が関わる大掛かりな工事の場合は在宅しながらのリフォームは難しいでしょう。1~2週間、水が使えない生活というのは物理的に考えて無理があるので、大人しく仮住まいを手配する必要があります。家財の移動はトランクルームを使う等で節約するといいでしょう。

屋根・外壁のリフォームと内装のリフォームを同時期に行うと、工期はどうしても長くなってしまいます。仮住まいでの生活は思った以上にお金がかかるため、緊急性が伴わないリフォームであれば今回は室内リフォームだけを行い、数年後、予算的に都合がつくようになったら外装のリフォームを行うという方法もあります。

他にも工夫次第で仮住まいでの生活は節約できるものなので、リフォーム業者に気軽に相談してみましょう。


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