リフォームの第一歩は、自分や家族が「今住んでいるこの家をどのような形でリフォームしたいのか」を考え、明らかにすることから始まります。リフォーム業社を探して見積・調査を依頼する前に、まず、家族間で話し合い、意見を出し合ってみましょう。
リフォームの初期段階から「自分たちが理想とするリフォームの方向性」が明確化されていると、後に予算を考えたり、リフォーム業社を比較検討する際の大きな判断材料になります。
この記事でわかること
リフォームで実現したいことをリスト化しよう
- 部屋の敷居の段差でつまづきやすいため、段差を解消したい(祖父)
- 来客でチャイムが鳴った時、玄関まで行くのが大変だから、通話出来るインターホンが欲しい(祖母)
- 新築時から30年近く築年数が経過した。少なくとも屋根だけは塗装しておきたい(父)
- キッチンが古くなって使い辛いから、新しいものに取り替えたい(母)
- 中学生になるから、自分の部屋が欲しい(息子)
- トイレの便座が冷たくて嫌だから、暖かい便器に交換して欲しい(娘)
実際に家族間で話し合いをすすめると、このように様々な要望が上がってくることでしょう。話し合いで出た意見は、全て紙やパソコンを使ってリストとして書き出しまとめておきましょう。そうすることで、今後、リフォーム業社を探し比較検討する際に役に立ちます。
通常、リフォームを行う場合、工事を行う業者によって施工能力・施工費用も違うため、複数の会社から同じ条件でリフォーム工事の見積を提示してもらう、「相見積もり」を行うのが一般的です。
その際、最初に現地調査にきたA社と、2番目に現地調査に来たB社で、工事内容の条件が変わってしまうと、業社の施工能力・施工費用の比較をするのが難しくなってしまいます。
ですから、あらかじめリフォームをしたい箇所をリストにして明確化しておくことで、「同じ条件でリフォーム業社から見積を取って業社の施工能力・施工費用を比較する作業」がスムーズになります。これは、費用面・施工能力面で自分たちが理想とするリフォーム業社を選ぶ判断基準が増えることにもつながります。
リフォームプラン作成の詰めが甘いとトラブルの原因に
家族間での要望話し合いがまとまらないままリフォーム工事を始めた場合、後からあれこれと追加工事を依頼してしまうことが多くなります。そういった”追加工事”では、思わぬ追加費用が発生してしまうことがよくあります。例えば、以下のようなケースです。
- 内装工事で壁紙の張替が終わった後に、「やはりエアコンも新しいものにしたい」と思い立ち交換を行った際、新しいエアコンは旧エアコンより一回り小さいサイズだったため、下に隠れていた古い壁紙が出て来てしまい、再度その面の壁紙張替が必要になった。
家族間でのリフォームプラン作成の詰めが甘いと、こういった追加工事にまつわるトラブルの原因にもなってしまいます。家族それぞれの意見や要望は徹底的に洗い出しておきましょう。
チェックポイント!
リフォームの計画段階からこれらの作業を行っていれば、後に業社を比較検討する際の判断材料を増やすことに繋がったり、トラブルを減らすことが出来ます。必ず行っておきましょう。